株式投資の極意！ドルコスト平均法では勝てない!? バリュー平均法とは？

ドルコスト平均法は、初心者にも安心な積立投資法。
バリュー平均法は、より積極的な資産成長を狙う人向けの手法。
株式分割やIPOなど、株価が上がりやすいタイミングを知ることも重要です。

この記事をご覧頂き、あなたの投資スタイルや目標に合わせて、どちらの手法が適しているかを見極めてみてください。
ではここから株式投資の極意について少しだけご説明をさせて頂きます。

近年、投資への注目度が高まり、多くの人が株式投資に関心を持つようになっています。特に「積立投資」というキーワードは、初心者から上級者まで幅広く使われる手法として認知されるようになりました。その中でもよく知られているのが「ドルコスト平均法」と「バリュー平均法」です。今回はUR-Uの教材を通じてこの2つの手法を徹底比較し、「株式投資の極意」としてどちらがより効果的なのかを解説していきます。

そもそも株式・株式会社の仕組みが分からない方はこちらの記事からお読みください。

株式トレードの三つの要素
株式売買の大前提
ドルコスト平均法とは？
バリュー平均法とは？
株式を買うタイミングと方法① ～株式分割銘柄～
株式を買うタイミングと方法② ～IPO(新規公開株式)～
まとめ

株式トレードの三つの要素

株式投資とは何か？これは、会社の「株」を買い、その株価が上がった時に売って利益を出す行為です。しかし株には値動きがあるため、売買のタイミングと投資スタイルが非常に重要になります。
ここで押さえておくべきなのが「株式トレードの三つの要素」、つまり

「短期トレード」
「中期トレード」
「長期トレード」

の3つです。

ここでご質問です。

「投資っていうのは、今はもうやったほうがいいじゃなくて、やらなきゃいけない時代なのはもう皆さんご存知ですよね？」

投資をなぜやらないといけないかについては詳しくはこちらの記事をご確認ください。

まず短期トレードは、デイトレードとも呼ばれ、1日～数日の短いスパンで売買を行います。
ただし、画面に張り付き、秒単位で価格を追い続けなければならず、「本当にこれが幸せな人生なのか？」と疑問を感じる人も少なくありません。
中期トレード、あるいは長期トレードは何かっていうと、しっかりと企業の分析をして、市場の分析、デジタル事業分析ができるようになるということです…
中期・長期トレードは、企業の財務状況や将来性、チャートなどを総合的に分析し、腰を据えてじっくりと投資するスタイルです。これが「株式投資の極意」に近づく第一歩です。

株式売買の大前提

株式売買において最も重要なことは「リスクが必ずある」という事実を理解することです。
「株を買うっていうのはリスクが必ず伴います。上がるのか下がるのかは誰も予想できない」

例えば、1万円で買った株が5,000円に値下がりすれば、資産は半分になります。逆に、値上がりして1万5,000円になれば利益が出ますが、その値動きを完璧に予測するのは不可能です。

「感情を込めることが一番やってはいけないことです」
感情で売買判断をすると、恐怖や欲によってタイミングを誤りがちです。これを避けるには、ルールに基づいた投資行動が必要です。
ではこのリスクをどう回避して投資を行っていくべきでしょうか？
このあとの章以降で詳しく解説していきます。

ドルコスト平均法とは？

ドルコスト平均法（DCA）とは、毎月一定額を機械的に投資し続ける方法です。
「わからにと割り切って、一定額を毎月購入していくというこです。これが平均的な価格で買えてくるってことですね」
価格が高いときは少ない株数、安いときは多く買うことになり、結果として平均取得単価が平準化されるのです。

株式の購入には

・定量購入法
・定額購入法(ドルコスト平均法)

の2つがあります。２つのうちで推奨するのが「定額購入法(ドルコスト平均法)」になります。

ではまず「定量購入法」とはそもそもなんなのでしょうか？

■ 定量購入法とは？

定量購入法とは、毎回決まった株数（口数）を購入する投資方法です。たとえば「毎月100株買う」と決めておけば、株価が上がっても下がっても、常に同じ株数を買い続けます。

特徴・ポイント
・株数（数量）を固定して買うため、投資金額は株価によって変動します。
・株価が高いときは多くの資金が必要になり、安いときは少額で済みます。
・「数量」を基準にするため、資金計画がやや立てにくい面もあります。

では推奨する「定額購入法（ドルコスト平均法）」はというと

■ 定額購入法（ドルコスト平均法）とは？

定額購入法、つまりドルコスト平均法とは、毎回一定の金額で株を購入する方法です。たとえば「毎月1万円分だけ株を買う」と決めておけば、株価が高いときは少ない株数、安いときは多くの株数が買えます。

特徴・ポイント
・投資額（お金）を固定するので、支出が管理しやすい。
・高値づかみを避けやすく、平均取得単価を下げる効果が期待できる。
・感情に左右されずに自動的・機械的に投資ができるため、初心者に人気。

■ 両者の違いまとめ（簡単比較表）

比較項目	定量購入法	定額購入法（ドルコスト平均法）
購入基準	株数（数量）を固定	金額を固定
投資金額の変動	株価により変動	毎回一定金額
安い時に多く買える	×（常に同じ株数）	◎（安いときほど多く買える）
資金計画のしやすさ	△（価格により資金が変動）	◎（毎回一定なので予算が立てやすい）
初心者向けか	△	◎

株式の購入方法では「定額購入法(ドルコスト平均法)」を推奨しております。ではなぜ「定額購入法(ドルコスト平均法)」を推奨するのかを説明致します。

例えば100万円で1株1万円の株を購入した場合、その株価が1株5,000円まで下がったとします。では、

これは売るべきなのか、持ち続けるべきなのか。

実際には、サイコロを振って偶数が出る確率が50%であるのと同じで、株価の過去の動きは今後の動きに影響しません。過去10回サイコロを振って偶数が出なかったとしても、11回目に偶数が出る確率は50%のままです。つまり、株価が1万円から5,000円に下がったという過去の指標は、現在の判断に直接関係しないのです。これを考えるのは感情論に過ぎません。大事なのは、今この5,000円という株価に価値があるかどうかを冷静に判断することです。
この冷静な判断ができない人は、ドルコスト平均法のような平均的な買い方をした方が良いでしょう。例えば、株価が1万5,000円に上がった時、100万円で買える株数はおよそ6〜7株です。一方で株価が5000円に下がった時は、同じ100万円で20株買えます。つまり、株価が安い時ほど多くの株を買う仕組みです。

仮に1ヶ月目、2ヶ月目、3ヶ月目、4ヶ月目、5ヶ月目とモニタリングしてみると、定量購入の人は500株購入し、合計600万円使っています。平均購入単価は1.2万円。一方、定額購入の人は毎月100万円ずつ決めて投資し、5ヶ月間で500万円を使い、517株購入しています。結果として、平均購入単価は0.9万円です。つまり、株価が下がった時に多く買える定額購入の方が、結果的に安く買えているわけです。

ここで重要なのは、利益分岐点です。例えば一括で500万円投資した場合、その投資ラインを超えないと利益が出ません。しかし、定額で分散購入した場合、投資の平均ライン（黄色のライン）が下がります。この黄色のラインがリスク幅になり、リスクが抑えられ、利益が出る水準（利益分岐点）も下がります。つまり、ドルコスト平均法によって、リスクを抑えながら、利益が出る可能性を高めることができるということです。

先ほどご説明したドルコスト平均法は、本当に正しい方法なのでしょうか？確かに、株は安いときに買って高いときに売るのが儲かる原則です。それなのに、ドルコスト平均法はこの基本原則を無視していると私は思います。
実際に企業のIRやチャート分析で「この株は上がる」と確信して買う場面もありますし、それなのに、なぜ皆さんは平均法を実践してしまうのでしょうか？そうではなく、本当に必要な場面でやるべきことを理解していく必要があります。
もちろん、ドルコスト平均法だけを取り入れても一定の成果は得られますが、それがすべてではありません。

バリュー平均法とは？

「バリュー平均法（Value Averaging）」とは、資産運用の一つの手法で、一定の資産価値（目標値）に基づいて追加投資額や売却額を調整する方法です。ドルコスト平均法（毎月同額ずつ投資する）と異なり、投資する金額をその時点での資産の増減に応じて変動させるのが特徴です。

バリュー平均法の仕組み

例えば、毎月1万円ずつ資産額を増やすと決める（1ヶ月目は1万円、2ヶ月目は2万円…）。
実際の資産評価額を確認する
市場の動きによって資産額が増減しているため、目標額との差を計算します。
差額を調整
- 資産額が目標に達していなければ、差額を追加投資する。
- 資産額が目標を超えていれば、差額分を売却して現金化する。

こうして、資産額が常に目標に近づくように投資・売却を繰り返す手法です。

バリュー平均法のメリット

✅ 価格が下がったときに多く買い、上がったときに売る「逆張り」が自然にできる
✅ 利益を確定させる機会を定期的に持てる
✅ 相場に応じた柔軟な対応ができる

バリュー平均法のデメリット

⚠️ 計算や管理がやや複雑（エクセルなどで管理する必要がある）
⚠️ 相場が長期的に低迷すると目標に届かず、追加投資額が増える

これが、私が「バリュー平均」という考え方を実践している理由です。簡単に言うと、目標金額に到達するように、必要なキャッシュフローを自分で調整しながら作っていくという方法です。
投資は、皆さんもご存知の通り、家族やローンなど様々な支出がある中で行うものです。そのため、ただ「今は安いから買おう」というだけでは生活が不安定になることもあります。だからこそ、私はこのバリュー平均の考え方を重視しています。実際にポートフォリオを作るときも、どの株をどのタイミングで買うかという指示を出す際に、このバリュー平均の視点を大事にしています。これは、私が信頼しているプライベートバンクやファンドマネージャーと一緒に実践しているやり方です。

具体的にどういうことかと言うと、例えば毎月1万円ずつ投資すると決めた場合、これがドルコスト平均法の基本です。ただ、バリュー平均では、1ヶ月目に株価が1,000円で10株買えたとします。次に2ヶ月目に株価が500円まで下がると、資産は5,000円に減ります。しかし、目標額は2万円なので、不足している1.5万円分を追加投資して、500円の株を30株買うことで目標額を埋めます。これにより、合計40株を持つことになります。
逆に、3ヶ月目に株価が1,500円に上がると、持っている40株の評価額は6万円になります。しかし、目標は3万円なので、余分な3万円分を売却し、残りの資産がちょうど目標の3万円になるように調整します。こうして、常に目標資産に合わせて投資と売却を行い、安定した資産運用を実現します。
このやり方は、企業のIR情報やチャート分析など、複合的な視点を持っている人には非常に有効です。なぜなら、こうした状況を冷静に見極め、適切に調整することで、利益が出やすくなるからです。

次に、株を買うタイミングについてです。株が上がりやすい時期として、株式分割があります。これは、株式を分割して株価を引き下げ、多くの人に購入してもらう仕組みです。株式分割は珍しいケースですが、こうしたタイミングも利益を得る上で重要な要素です。

株式を買うタイミングと方法① ～株式分割銘柄～

次に株式を買うタイミングと方法というところですけれども実際にこのキャピタルゲインを多く得るっていうのは株が高確率で上がるっていう指標がありますこれが2つありますけどもその一つが株式分割です。株式分割と言う言葉を聞いたことがある人もいるかと思いますが株式分割は価値を数変えずに株式を分割して多くの人に買ってもらうことを株式分割と言います。

株式分割とは、発行済株式の数を増やすことで1株あたりの価格を引き下げる仕組みです。企業の資産価値（企業価値や時価総額）自体は変わらず、投資家がより買いやすくなるのが特徴です。

株式分割の仕組み

例えば、1株10万円の株が2分割されると、株数が2倍になり、1株あたりの価格は5万円になります。持ち株の合計額は変わらないので、資産の総額はそのままです。

株式分割を行う理由

✅ 株価を引き下げることで、投資家層を拡大できる
✅ 取引量が増えやすくなり、株価の流動性を高められる
✅ 結果として、株価が上昇しやすくなる傾向がある

例

10万円の株を2分割 → 1株5万円×2株
10万円の株を4分割 → 1株2.5万円×4株
10万円の株を10分割 → 1株1万円×10株

株式分割とは、企業が発行済株式を複数に分割することで、1株あたりの価格を引き下げる仕組みです。分割後も企業の価値や株主の持ち株の総額は変わらないものの、1株の価格が下がることで、より多くの投資家が手に取りやすくなり、株式の流動性が向上します。これにより、株式分割は株価の上昇を後押しする可能性があり、企業にとっても投資家にとってもメリットのある施策とされています。

株式を買うタイミングと方法② ～IPO(新規公開株式)～

次にキャピタルゲインを多く得るっていうのは株が高確率で上がるっていう指標の2つ目はIPO株です。

IPO株とは、未上場の企業が初めて株式を公開する「新規公開株（Initial Public Offering）」のことです。IPOを通じて企業は株式市場から資金を調達し、投資家は成長性の高い企業の株を比較的割安な価格で購入できるチャンスを得ます。一般に、IPO直後は市場での注目度が高まり、株価が上昇しやすい傾向があります。ただし、企業の情報開示が十分でない場合もあるため、投資の際は企業内容や市場動向の確認が大切です。

ではなぜIPO株が高確率で上がるかというと

1つ目の理由は、IPOの際に株価が割安に設定されることが多いという点です。なぜなら、IPOを行う企業は、これまで市場に出ていなかった企業です。こうした企業が上場するためには、証券会社のサポートが必要になりますが、証券会社としても実績のない企業を市場に出すのは不安が残ります。まるで「マジックミラー」のように、上場前は企業の実態がよく見えない状態です。情報が完全に見えるようになるのは上場後であり、上場前は投資家も警戒しがちです。そうした不安を解消するために、証券会社は株価を割安に設定し、IPOを成功させるケースが多いのです。これが1つ目の理由です。

2つ目の理由は、「IPO株は上がりやすい」という投資家の共通認識が存在することです。投資家の間では、「IPO後は株価が上がる」という期待が広く共有されています。こうした市場心理が、IPO直後の株価上昇を後押しする大きな要因になります。

例えば、ソフトバンクグループなどの大企業がIPOを行う場合、1万株のIPOを発行すると、その株は証券会社ごとに配分されます。私たち投資家がIPO株を買う際は、証券会社を通じて応募します。しかし、全員が買えるわけではなく、抽選で当選した人だけが購入できます。このため、どの証券会社が多くのIPO株を取り扱うかを知ることは非常に重要です。例えば、A社がIPOの主幹事を務める場合、A社の口座を持つと抽選に当たりやすくなります。逆に、C社のようにIPOの取り扱いが少ない証券会社では、当選するチャンスも少なくなります。こうした理由から、IPO投資を狙う場合は、証券会社選びが非常に大切です。
以上がIPO株における「株価が上がりやすい理由」と、IPO投資における証券会社選びの重要性についての説明です。続いて、リスクとリターンの大きな取引である「先物取引」について説明する予定ですが、この記事ではここまでとします。